Nikon D90/D700

カメラ店Nikon D90をさわってみた。かなりいい感じ。ファインダー覗いた感じはD700と比べるとやっぱりD700の方が一枚上手と言うか、何だかんだ言ってFXフォーマットは良いわと思うけど、D700はかなりずっしりと思い。D3程じゃないけど。で、D90はぐっとコンパクトだしさほど重くない(他社と比べれば比較的重い方かもしれないけど)。いいなーと思いながらべたべたさわって帰って来たのだが、Flikrで検索してみるとD90で撮った沢山のムービーが上がっていた。いやー、きれい。色々不自由はあるのだろうが、思わず欲しくなってしまった。Canonの5D Mark IIも動画機能をつけて来たと言うし、こちらはフルフレーム。多分これから一眼レフに動画機能をつけるのが流行りそうだし、また急速に性能が上がって行くんだろうなぁと思うと、買い時が悩ましい(ってすっかり買う気になっているのはどうしたことか)。

iPhone、Appleが嫌いな人々

iPhoneを使いだしてかれこれ3ヶ月になる。OSも2.1にバージョンアップして個人的には満足と言うか、もうもとの生活には戻れない感じである。それでも世の中では相変わらずiPhone嫌いな人たちが盛んにiPhoneは売れてないしもう駄目だ的なキャンペーンを盛んにやっている。でもね、3ヶ月や半年で物事を見るような近視眼的なことで騒ぐのは馬鹿らしいと思うし、そういう見方しか出来なかったからこれまで日本の携帯電話はガラパゴスって言われるような状態になったんじゃないのか。とにかく、webにそういった記事を書いている人たちも、それに反発してる人たちも、ちょっと世の中一般からは2シグマくらい外れてIT系の人たちなんじゃないかと思う。

iPhoneを使っていない友人にiPhoneを見せると、大抵ちょっと感心して、次にフリックやピンチインのようなマルチタッチの画面に強く興味を示し(なので、案外「写真」が評判が良かったりする)、最後に「でもやっぱり難しそう」という結論に達する場合が多いように思う。お財布ケータイは使えないのかとか、絵文字が何たらみたいなことを言う人は皆無と言っても良い。普通の人がiPhoneを買わない一番に理由は「難しそう」なんだと思う。そう、これまでに自分が見たことのないカテゴリーのガジェットを見せられて、最初の反応は素直にこれなんだと思う。じゃあiPodだって同じじゃないかと思うわけだが、やっぱり音楽が聴けなくても日々の生活には困らないけど、携帯が使えないとその日も暮れない。だからiPodは面白そうだけど買ってみて難しかったら、ゆっくり使えるようになれば良いやという余裕があるのだと思うが、携帯をiPhoneに機種変して、難しくて使えなかったらその日から困るんじゃないかと思ってしまうのが、一番の心理的障壁なんじゃなかろうか。
だから、ぼくはAppleがiPodTouchを出しているのは、正しいことだと思う。心配な人はiPodで練習してねってことだ。
ぼくにつられてかどうか分からないが、あんまりパソコンに詳しくない友人でiPhoneを買った人がいる。彼はiPhoneOS2.1が出てから1週間後にぼくに会うまでアップデートがあったことは知らなかった。まあそんな感じが普通なんだろう。そういう意味では無線LANベースステーションを自分で買ってセットアップ出来るくらいのスキルがないとiPhoneは厳しいところがあるし、世の中全体でそれが当たり前になるにはもう少し時間がかかるんだろうと思う。それは技術が進歩したり安くなったりして、もっと簡単にネットワークに常時接続出来るようになるということも含めてね。iPhoneを今から使い始めている人は、そのくらいのタイムスパンでものを見ているんだと思う。秋冬の携帯の新機種がみたいなレベルとは議論が噛み合ないのも当然なのだ。

さて、そういう意味では日本ではまだiPhoneは「キャズムを超えていない」ってことなんだろう。だけど、日本で超えるか超えないかに関わらず、アメリカでは1年以上前からiPhoneが売られていて、iPhone3Gは初代より良く売れていることを考えても、もうキャズムは超えつつあるんじゃないのかな。そう、日本で売れるかどうか心配するのはソフトバンクやアップルの仕事であって、ぼくらは彼らが売るのをやめない限り、どっちでも良いと言えばどっちでも良いわけなのだ。

今後この世界がiPhoneを軸に動いてゆくのか、SymbianAndroidなのかは分からないが、いわゆるケータイの時代はほどなく終焉を迎えるんじゃないかと思うんだなぁ。iPhone嫌いの人には気の毒だけどね。

Nikon D90

相変わらずニコンとキャノンは競って新しい一眼レフを出しているけれど、今日はD90が発表になったと言う。全体に割合アマチュア向けという感じなのかもしれないが、動画が撮れるという機能が付いたという。一眼レフはミラーがあるから基本ムービーは撮れないと言うのが一般的なわけだけれど、確かに背面の液晶モニターがライブビューに対応になった時点でミラーが上がっていても絵は見えるわけだからムービーを撮れるようにすることが可能なのは良く分かる。一眼レフはレンズを通った光をそのままファインダーで見られるところが特徴なのだから、ぼくは以前から液晶のライブビュー機能はいらないと思っていたのだが、ムービーの機能とセットというならなるほどと思った。動画については詳しくないので画質がどんなものなのか良く分からないが、ニコンのサンプルを見ると結構きれいな感じがした。特に望遠で取ったもののぼけ味とか。やはり良いレンズと組み合わせれば動画もきれいな筈なのだし。またしてもちょっと欲しいと思った。買わないけど!

盆と正月がいっぺんに来る

お盆もいつの間にか終わったが、iPhoneを使い始めて一月ちょっとになる。iPhoneについては、web上に怒濤のように記事が書かれたが、それも一段落といった感じ。それにしてもこれはたった一つの携帯の機種が発売されたということとはインパクトが違っているのは間違いないことだと思う。
多くの人が指摘していることだが、iPhoneはやはり一つのパラダイムシフトとなる製品になる可能性があると思う。例えばそれはワープロがパソコンに取って代わられた時と似ている。単機能のワープロ専用機はワープロとしては当時のパソコンと比べれば遥かに高機能で使いやすく、専用機といいながら様々な機能が付け足されていた。でも、結果は言うまでもない。恐らくポイントはソフトとハードを分離してコモディティー化することで価格性能比が劇的なスピードで向上して行ったことだったのだろうと思う。

あるいはiPhoneの登場はMS-DOSからMacOS(もしくはそう言いたければWindows)へのシフトをも思い出させる。PCが1次元的に文字が流れるCUIから2次元的に画面が使えるようになったように、1次元的にメニューをボタンでたどる携帯電話からマルチタッチへのインターフェースの変化は、携帯を単に全面液晶とタッチパネルにすれば良いということではない。

あるいはデスクトップPCからノートPCへの変化。メインフレームワークステーションからパソコンといっても良いかもしれない。それまで人がコンピュータのところに行って仕事をしていたのが自分の机やラップトップにコンピュータがやって来たということ。メールやwebはこれまでの携帯でも使えたじゃないかと言うかも知れないが、PCを主に使っている人にとっては、iPhoneでやっとPCとほぼ同等の情報を身につけることが出来るようになったという感覚が強い。これにはmobile meのサービスも大きいと思う。

それから、まあこれはどうでもいいことだけれど、「iPhone黒船論」みたいなのをよく見掛けるが、それはNEC 98シリーズからDOS-Vへのシフトに似ていなくもない。1ユーザとしては別に商売としてどうかというのはあんまり関係のはない話なので興味はないけれども。

それで、何を今更ぐだぐだ言っているかというと、iPhoneの登場というのは、こういったこれまでのいくつもの大きな変化が一時にやって来た感があるのだということ。まあその、盆と正月が一時に来たみたいな感じがある。
確かに色々不安定なところや遅いところもあって、ちょうど初期のMacintoshみたいといえばそんな感じもするわけだが、その後の進化を考えれば全体としては正しい方向だったのだろうと思う。ぼくらは今、そういったところに来ている。そして多分、物事の進歩のスピードは以前よりもずっと速くなっているというのが、恐ろしいところである。

iPhone 3G

さすがにウィークデーに徹夜して並んだりは出来ないので、しばし様子を見ていたiPhone。職場が秋葉原に近いので7月14日月曜の昼休みに某量販店に行ってみたらまだ16GBのモデルの整理券を配っていたので月曜夜にめでたくiPhoneを手に入れることが出来た。ソフトバンクの販売員も親切で、週末は昼休みもなくiPhoneを売っていたと笑っていたけれど、疲れも見せずに手続きをしてくれた。ちなみに彼女はMacBookのユーザーだそうだ。
それはともかく、ちょうど1週間使ってみてiPhoneの仕様感など。
ちょっとびっくりするくらいの注目度のiPhoneで、web上にはかなり食傷気味になるほどの情報が溢れたわけだが、ぼく自身はiPhoneにおおむね満足。自分のライフスタイルからいって、情報はMacにすべて集約されているにもかかわらず、携帯電話だけは独自の世界を作っていて実にストレスフルだったわけだが、これで晴れて使いにくい携帯電話とおさらばできるというのが一番気持ちの良い点だと思う。メールもアドレスブックも写真もwebも、これからはすべてがMacとシームレスに使えるのだから。
細かい不満は色々ある。先ず東京の真ん中なのにSoftbankの3Gネットワークの電波が見えない。おおむね無線LANを使っているから良いのだが、それでも安くない金額を払ってパケット通信の契約をしているのだから、SBMにはインフラの整備を頑張っていただかないと納得出来ない。自宅で建物の中に入るといきなり圏外になったりするのはいただけない。文京区ってそんなに田舎だったんだろうか....。少なくともemobileの方がエリアも広くはるかに快適な印象なんですけど。同じような経験をされている方も少なからずいるようであるし。
また、一度3Gの基地局を放してしまうと3Gの圏内に入っても3Gで通信出来なくなることがしばしば。このような時は一度ネットワークを切断して入れ直す(具体的には「機内モード」をオンにしてからもう一度オフにするなどする)と、3Gで通信出来るようになる。どうもWiFiと3Gのネットワーク、2.5Gのネットワークの切替がうまく行ってないのではないかという気がする。あるいは、日本では2.5GのネットワークがiPhoneで使えない方式なのがいけないのかもしれない。何れにせよ、このあたりは早急に改善が望まれる。
あと、.Macに以前から入っているので自動的にmobilemeにアップグレードされているわけなのだが、当初非常に不安定で情報のプッシュがうまくできなかったりした。上記のようにネットワークの接続がWiFiだったり3Gだったり圏外になったりと、条件が様々だった上に、職場の無線LANではファイアーウォールの内側にあってほとんどのポートが塞がっているせいもあるのだろうが、プッシュするのに何番のポートを使っているのかも全く分からないので、細かい対処ができないのは困ったものである。最低常に3Gネットワークに繋がっていれば何も問題はないのだろうが。
と、まあ愚痴っぽくなってしまったが、最初に書いたように全般的には十分満足している。

Nikon D700

ニコンからD3をちょっと小さくしたようなD700が発表になった。D200を使っているのも贅沢だと思っているのでさすがにD700は買えないけど、欲しいなぁ。デジカメはフィルムじゃないから受光素子が新しくなったらカメラごと買い替えなければならないので、なかなか簡単じゃない。ボディーはそのままで受光素子だけ取り替えられたら良いのになぁ。
それにしてもD3が出た時にも思ったことだけれど、ISO 640でもかなりきれいみたいだし、更に2段感度を上げられるという。ISO 25600って、まるで昔のKodak 2475 Recordingかって勢いだ。それだって白黒でガチガチのコントラストの写真しか撮れなかったというのに。それにしても銀色のパトローネ懐かしいなぁ。もう作ってないんだろうけど。
アオリの出来るPC-E Micro Nikkorが2本一緒に出てて、これも魅力的と思ったけど30万.....。うーん。

docomoのiPhoneについてのコメント

わざわざblogでコメントすべきことでもないけれど。
「ドコモ株主総会、iPhone発売の可能性を引き続き検討へ」という読んで、かなりがっかりした。ぼくは現在docomoの携帯を使っているし、日常的にPCはMacをメインに使っているので、iPhoneSBMから出るとなると携帯どうしようかとかなり真剣にNMPを含めて検討しているわけだが、docomoの役員がiPhoneについて以下のようにコメントしたという。

iPhoneは、ユーザーインターフェイス方式にタッチパネルを採用しており、それが魅力であり、一定のアップルファンには訴求力がある。NTTドコモとしても、検討し、取り組んできたが、iPhoneの一番の特徴である全面タッチパネル方式の端末は、すでにLGのプラダフォン、シャープのSH906iという形で投入しており、十分に対抗していけると考えている。また、タッチパネル端末を増やしていきたいとも考えている。アップルとの交渉内容については、アップルと秘密保持契約を結んでいるため、回答を控える。今後もiPhoneの動向を注視するとともに、ドコモからのiPhone発売の可能性を追求していきたい」

「一定のアップルファンには訴求力がある」って失礼じゃない? まるで普通の人には訴求力がないものだけどアップルファンは頭のねじが抜けてるからiPhoneに飛びつくんだといわんばかりの言い方に聞こえるんですけど。いや、別にそう思ったって良いけれども、きちんとした会社の重役が公の場でこういう言い方しちゃまずいでしょ。docomoの顧客の中にも一定の数『アップルファン』がいることを忘れてもらっちゃ困るんですけど。挙句、プラダフォンやSH906iで対抗出来るとか、個人ユーザー向けにBlackberryを売ることを検討しているとか、docomoはどこに向かって商売してるんだか理解に苦しむ。Blackberryスマートフォンとして優れているかもしれないけど、企業向けのソリューションでしょう。iPhoneはある意味コンシューマ向けのスマートフォンだと思うのに、ビジネス向けのスマートフォンを今更個人に売ったってどうなるって言うんだろう。Appleが「Exchange for the rest of us」としてMobileMeというサービスを始めようとしている時に、これじゃ周回遅れというよりは間違った方に向かって走ってっちゃったって印象が拭えない。

ただでさえdocomoiPhoneを獲得出来なかったことでメディアの注目が集まっているこの時期に、これは何ともお粗末なんじゃなかろうか。いやまぁ、「反撃しても良いですか」とか言ってる時点で期待しちゃ駄目なんでしょうけど。