iPapers2みたび

長らく変化がなかったiPapers2に新しいアルファバージョンがポストされた。iPapers2.1 alpha1である。
http://sourceforge.net/projects/ipapers/
実は以前にもこのblogで少し書いたのだが、iPapers2は少し安定性に難があったので、ずっと1.0.18を使っていたので、iPapers2を試すのは久し振りである。とりあえずしばらく使って安定性を確認してみたいと思う。
それはそれとして、少し触ってみていたらいくつか大きな変更点が見られた。

まず一つは検索のためのサーバがこれまではNCBIPubMedだけだったのが、IEEE、Citeserx、CiNiiが加わってPubMedと合わせて4つの中から選べるようになっているらしい。CiNiiは日本語で検索も出来たりするようだ。iPapersはPubMedIDをpdfのファイル名として管理するようになっているのだが、新しく加わったサーバについてはどういった扱いになるのだろうか。

もう一つ新しく加わった機能で大きいと思われるのはアノテーションという機能である。ちょっと良く分からないのだが、検索をしてみるといくつか情報が得られた。まずiPapersの作者である青山先生が「ディジタル図書館」No.36というところに書かれている記事を見ると、その概略が分かる。
http://www.dl.slis.tsukuba.ac.jp/DLjournal/No_36/5-aoyama/5-aoyama.pdf
要は、論文のpdfファイルにそれぞれ適当な注釈を書き込んだものをアノテーションサーバを使って共有しようということのようである。テストサーバで試せるのか、ローカルにサーバを立てて試したりできるのかなど、まだ良く分からないが、少なくともそのアノテーションの共有のためのクライアントとしてiPapers2にアノテーション機能を実装したということらしい。
このあたりにも紹介があるので、いずれ試せるようになるのではないかと期待している。
生物学系の論文pdf管理といえば最近発表になったTogoDoc Clientもあり、iPapersとの連携なども含め、一段と便利になってきた感じがある。