iPhoneは直感的か

森公美子さんがiPhoneが使えないとblogに書いたのが話題になっているようで。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081104_iphone_mori/
http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20081104/1225772796
色々な人が書いていることを眺めていて「使いやすさ」「分かりやすさ」ということについて、いくつか思ったことがあるのでメモしておこうと思う。
iPhoneの操作が直感的だとか、いやいやちっとも直感的じゃない、現に森公美子は使えなかったとか、みんな色々言うけれど、「直感的」ってどういうことだろう。液晶のタッチパネルに指でマルチタッチして操作するユーザインターフェースって新しいと思う。コンセプトとしては古いんだろうと思うけれども、身近なガジェットでこういうインターフェースを持ったものが商品として大々的に売られたのは(日本ではiPodTouchが先行していたとか細かいことは別にして)初めてなんじゃないだろうか。ピンチアウトとかダブルタップとか、本体を90度回したら画面も回るとか、それは約束として知らなければ「分からない方がおかしい」とは言えないと思う。と言うか普通は分からない。初期のMacにはマウスを使う練習のソフトが入っていて、マウスでのドラッグとは何なのか、クリックとはどういう動作を指し、それはどういう意味があるのか、分かりやすいようなゲームのようなアプリケーションがインストールされていたものだった。今でこそコンピュータのマウスの使い方は「直感的」だと多くの人が思っているだろうけれど、それは慣れてしまっているし、世の中に広く知られているから目にする機会も多くて、初めて使う人にとっても馴染みのものだというだけで、本能的に使えるわけではない。iPhoneのインターフェースだってそうだと思う。約束事が分かってしまえば、画面に指でタッチして操作するのはマウスやスタイラスペンよりも「直感的」だ。Appleソフトバンクはせっかく使い方のビデオをwebで公開しているのだから、iPhoneの中にこのムービーを入れておけば良いんじゃないかと思う。
http://www.apple.com/jp/iphone/guidedtour/
これをちょっと見れば、大抵の人はかなり「直感的」に使えるんじゃないのかな。
あ、いや、このビデオの出だしは最悪かも。普通の人は見る気がしなくなっちゃうようなことをしょっぱなで言ってるなぁ。森公美子が見てることを想像しながらこのビデオを見たら、100点満点で40点くらいか。