新しいiPodへの期待

来週9月5日にアップルのイベントが開かれて新しいiPodが発表されるらしいという噂が流れている。日本でも店頭在庫が減っているようだし、iPodが最後にアップデートされてからかなり時間が経っているのでそろそろそういった発表があっても良さそうである。
新しいiPodiPhoneとの絡みでどんな機能を足してくるのか予想が難しくなっていると思う。アップルとしてはiPhoneiPodは明確に差別化したいだろうと思う。iPhoneの発売に全く見通しが立たない日本ではiPhoneから電話機能だけ除いたiPodを期待する向きも多いようだし、ぼくもそうしたものが出たら良いと思う。実際携帯電話で通話するよりはiPodPodcastを聞いたりwebでちょっとした調べものをしたり、あるいはメールを読んだりできれば、iPhoneの魅力の大部分を手に入れることが出来ると思う。長期的には無線LANで電話機能も含めて全てまかなえればアップルとしても悪くはないのだろうが、現時点ではあまりiPodが高機能化してiPhoneと同じように見えるのは望ましくないだろう。
一方でメディアに送られているスペシャルイベントの案内メールにはカバーフローの画像が使われていると言う。とすると新iPodMacOSXベースのものでiPodの機能部分はiPhoneiTunesのようなカバーフローが使えると考えるのが順当だろう。カバーフローはスクロールホイールでも扱えなくはないだろうが、やはり画面が小さくなってしまうことも含めて考えれば、やはりタッチパネルを使うというのが順当だろう。少なくとも最上位機種においては。ここまでくればマルチタッチを積まない理由はないし、iPodは既にiPhotoの写真を同期する機能を持っていることを考えると、iPhoneと同じようなユーザインターフェースを持った写真閲覧機能も持つと考えるべきだろう。
一方、iPodフラッシュメモリーに完全移行するかハードディスクのものが残るのかということもあるが、8GBや16GB、あるいは32GBでも若干物足りないという人もあるだろう。ぼくもiTunesの中に10GB以上の音楽ファイルがたまっているし、Podcastは定期的に消すようにしている。これで気兼ねなくvideo podcastも購読するとなると結構な容量のストレージがないと窮屈だと思う。とするとiPhoneとは違ってハードディスクを積んだ機種は残ると思う。
最後はネットワーク。無線LANないしはBluetoothが積まれるのかという点。もし、iPod単体でiTSから楽曲をダウンロード購入できるようにすると言うなら無線LANは必須になるだろう。けれども、無線LANに接続できるが近くにPCが全くないと言った環境は考えられるだろうか。公共のhot spotはまだまだのような気がするし、それを考えると残念ながらここは無線LANはなしという可能性が高いのではなかろうかと思う。
もし無線LANを積むならSafariを積まない理由は考えられないし、そうなると限りなくiPhoneに近くなってくる。
というわけで、ぼくの予想はiPodは外見はiPhoneに似たハードディスクを積んだデバイスでマルチタッチ機能付きでiTunesiPhotoiCal、AddressBookの機能を携帯できるもの。もしかしたらpdfファイルくらいは見られるようになるかも知れない。無線LANは残念ながらなし。iPod nanoはもしかしたらもう少し液晶が大きくなって動画再生機能がつくかも知れない。少なくとも、VideoPodcastが見られない/聞けないというのは案外不便なので、それはあっても良いと思うし、順当な発展ではなかろうか。MacOSXベースになるかどうかは微妙な気がする。Shuffleも多分残るだろうけれども、大きな変化はないような気がする。
アップルに対する期待は大きいし、技術的にもデザイン的にも飛躍した製品を出すというイメージが強いが、実際にはアップルという会社はここのところ堅実にやっていると思う。それはそれで良いことだ。
にしても、早く日本でiPhoneを出してもらいたい。