9万ベクレル

新潟の地震柏崎刈羽原子力発電所から放射性物質を含んだ水が漏れたと言う。また、それについての東電の発表が当初6万ベクレルだったのが、本当は9万ベクレルだったと言う。
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200707170001.html
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200707180572.html
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2255602/1793120
確かに間違っちゃいけないし、報告は速やかにすべきだと思う。法律で決められている部分もあるわけだしね。でも、6万ベクレルでも9万ベクレルでも良いじゃない。

東電では「ラドン温泉の温水6リットル分で極めて微量」としている。

って書かれている記事もあるけれど、この量はほんとにごくわずかの放射能なのだ。科学的には何の影響もないと思われる量の漏洩であってもこれだけ大騒ぎされ、社長は大臣に呼び出されっていうのは、どうなんだろうと思う。病気の検査用に使われる放射性物質は規制する法律が違うから、この何桁も多い量の放射性物質を飲んだり注射したりして、それは体から排泄される時には何の規制もなくトイレに流れて行くというのに。海外のメディアも含めてここぞとばかりに叩くけど、この程度のことでここまで非難されてしまったら現場の当事者は萎縮するだろうなと思う。何か放射能の話になるとバランスを著しく欠いた報道が行われるのはいい加減うんざりである。例えば60円か90円かという話をしているのか、60億円か90億円かという話をしているのかによって、自ずと姿勢は変わるべきだと思うのだが。
そんなことより、施設全体の老朽化をどうするのかとか、そもそもこの国の原発をどう言う方向に持って行くべきなのかということを、もっと冷静に議論すべきなんだと思うのだが。