朝日新聞

日頃すっかり紙の新聞は読まなくなって久しいが、たまたましばらく前の朝日新聞の記事が目にとまった。4月4日の経済面、14面の記事である。EMIがiTSでDRMを外した音楽ファイルを売ることに決めたというニュース。このニュース自身はweb上のニュースサイトやblogで散々見て来たし、大変結構なことだと思うのだが、気になったのは朝日新聞の記事の見出しである。「英EMIネットに開放」、「「コピー防止」外して30万曲」という活字が踊っている。これは誤解を招くだろうと思う。これだけ見たらあたかも楽曲ファイルを自由にコピーしてよいと言うニュアンスとして受け取られても仕方がないと思う。記事はごくまともで同文の記事が
http://www.asahi.com/culture/music/TKY200704030031.html
で読むことが出来る。しかしこちらの記事の表題は「iPod以外もOK EMI、コピー防止なしで音楽配信」。どうしてwebで配信している記事と紙の記事とで見出しが違うのかは分からないが、このような無神経な見出しをつけて印刷に回してしまう朝日新聞は何が問題になっているのか、全く分かっていないと言われても仕方がないと思うし、そもそも著作権をどう考えているのか。こんなことではますます紙の新聞は要らないということになると思う。