GPSの時計

人の揚げ足を取るようでちょっと書くのが気が引ける部分もあるのだが、誤解する人がいるとなんだと思うのでメモ。
林信行氏のコラムを読んでいたらGPS-CS1Kについて

あらかじめGPS-CS1Kデジタルカメラの時刻をあわせておく必要がある──ちなみにGPS-CS1Kの時刻を合わせるには今のところWindows環境が必要だ。

と書かれている。でもGPS-CS1Kの付属ソフトに時計合わせの機能なんてついてないんじゃないかなぁ。そもそもGPSって衛星に原子時計積んであって電波の遅れを測定することで測位するんじゃないのかな? 測位できた時点で同時に時刻も分かるので、GPSのレシーバは自分で勝手に時刻合わせをしてるんじゃないかと思う(自信はないけど、原理的にいってパソコンのいい加減な時計に時刻を合わせちゃったら測位出来なくなっちゃいそう)。多分それが一度電源を落とすと測位を始めるまで結構時間がかかる理由なんじゃないかな。というわけで、デジカメの時計はきちんと合わせる必要があるけれど、GPS-CS1Kの側はWindowsマシンがなくてもログはちゃんと取れる。

GPS-CS1Kは、決して新しい製品ではないが、なんでこれまで話題にならなかったかというと、実はMac OS側の問題で、これまでGPS-CS1Kを認識できなかったのだ。それがMac OS X 10.4.9がリリースされたことで「インテルCPU搭載Macに限って」ではあるが、同製品をMacでマウントすることができるようになった。

という記述は正しいと思うので、ちょっと残念な感じの記事である。
それと、この手のコラムはトラックバックも出来ないしコメントも付けられないというのも、気持ちは分かるが今時どうなんだろう。特にこのコラム、最新記事にパーマリンクが張れない。RSSフィードもない。コラムの中身に相応なのかも知れないが、何かいまひとつ詰めが甘い感じがする。