ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!

はてなダイアリーで、この種の「欲しい」キャンペーンをやっているのは知っていたのだが、あまり気にしたことがなかった。けれども、このナナオのモニターは「こんなものがあるのか」という興味を強く持った。商品の詳細はキャンペーンのキーワードを見ていただくのが良いと思う。
自分は色盲ではないので、色盲の人が実際どんな風に見えるのかということは分からないし、健康診断に時に見せられた緑とオレンジの沢山のドットで描かれた数字のパターンくらいしか思い浮かばないわけだが、このキャンペーンのページの動画を見ると、(それが正しいのかどうかは分からないが)こうしたモニターがあれば色盲ではない人にも色盲の人がどう見えているのか、およその感じをつかむことが出来そうである。本来これはOSが持っていても良い機能のような気がするが、モニターでそれが実現できるのならそれでも良いのだろう。こういう機能を持ったモニターを使うことは、経済的に意味があるわけではないかもしれないが、カラーユニバーサルデザインということを考える上では実に貴重な試みだ。特に、こういった機器は教育の現場に必ず置かれるようになれば良いのにと思う。
ぼくが学位を取った研究室の先輩に色盲の人が一人いる。彼が色盲であることはずっと知らなかったのだが、卒業してから何年も経ってから会った時にたまたま色盲の話になって、実は自分は色盲で、学会などのプレゼンで色の使い方が悪いスライドだと本当にグラフが見えなかったり、あるいは説明の意味が全く理解できなかったりすることがあると話してくれたことがある。その時は自分も気をつけなければいけないと思ったのだが、実際にはどうすれば良いのかなかなか難しい。こんなモニターがあれば、自分のPowerPointの書類がどういう風に見えていたのか一発でチェックできるわけだし、周囲の人にもそういった話をするきっかけになるだろう。こういった商品が売れるのかどうか分からないが、少なくともナナオのブランドには大きなプラスになるだろうと思う。ぜひとも頑張っていただきたいものである。