iPhone

TaKo2007-01-22

iPhoneが発表されたけれど、携帯電話としては日本では使えないのでやはりがっかり。Jobsがアジアでは2008年の発売と言っていたことで、そのアジアに日本が含まれるのかどうかで疑心暗鬼になっている人も沢山いるようである。ま、技術的な問題や経済的な問題もあるので、アップルがどうするのかは分からないし、日本の携帯電話キャリアがどう動くのかも分からないので、来年のことを言えば鬼が笑うっていうことなんだろうけれども。
個人的には、iPodの大きな市場であり、Macユーザもそこそこいる日本市場をアップルが無視するとは思えない。とすれば案外日本市場にiPhoneが登場するのも早いのではないだろうか。アメリカですら半年後の話なのだから来年出るなら良い方かもしれない。iPhoneを3Gの携帯電話にするのに半年や1年では無理と言う意見も多いけれど、JobsもMacworldのキーノートで3Gを開発すると言っていたし、いずれはアメリカでも3Gが徐々に普及して行くのだとすれば、実はもう既に3G版の開発も進んでいるという気がする。1年後には液晶の解像度が倍になってGPS積んだ3G版のiPhoneが登場ということもあるんじゃないだろうか。初代のiPhone発表時には既に次世代の準備をしていても不思議じゃないと思う。何の意味もなく孫正義がMacworldに遊びに行ったとも思えないし。

ともあれPCは使わず携帯ばかりという人は別にして、PCも携帯も使う人にとってはiPhoneはとても魅力的だと思う。少なくともぼくには携帯のメールやwebブラウザはとてもじゃないけど使いにくくて仕方が無い。そう、ハードやインフラの制約があったのだろうとは思うけれども、iモードが日本の携帯の進化に及ぼした悪影響は計り知れないと思う。そういう意味では早くiPhoneを売って欲しいし、確実に売れると思う。少なくともJobsの言う1%は日本でもクリアするんじゃないかな。
また、iPod > iPhoneという形で流れ込んでくるユーザが沢山出てくれば、アップルにとってはMacintoshにも大きなチャンスになると思う。縮小版とは言えOS Xが走っているのだから、iPodよりもはるかにMacOSの宣伝効果は大きいのではなかろうか。
MacworldではMacOS X 10.5 Leopardの発表は無かったけれど、iPhoneOS XLeopardベースという話もあるし、Macintosh用のLeopardにもiPhoneのマルチタッチその他の新しい機能が盛り込まれる可能性もあるような気がする。とするとタブレットMacもあながちあり得ない話ではないと思うし、UIの進化が期待できる。
あともう一つ気になるのはiPod。shuffleとnanoは良いとして、HDを積んだiPodはそろそろ新しいものが出ても良さそう。だけどiPhoneがこれだけ話題になってしまって現状のiPodのスクリーンをちょっと大きくしたくらいでみんな満足するだろうか。少なくともJobsは満足するだろうか。Cover flowとか今更積みませんというわけにも行かないような気がする。そうすると6G iPodは携帯機能を外してHD積んだiPhoneのようなものになるのだろうか。あるいはTablet macのようなものになるのか。動画を見られるiPodということを考えると容量的にHDを積んだiPodをなくすという選択はあり得ないような気がするし。
何れにせよ、Sculleyの作ったNewtonとPDAの呪縛からiPhoneで解放されれば、JobsのAppleからは怒濤のようにPDA likeな製品が出ても不思議じゃないと(期待も込めて)ぼくは思うのだが。