TimeMachine

TaKo2006-08-09

AppleWWDCが始まった。基調講演の様子がストリーミングで見られるようになったので、眺めてみた。発表はごく順当で、手堅い感じだった。すべてのMacIntelプラットフォームに移行したことと、次期OSのLeopardのプレビュー。多くの人が指摘していることだが10挙げられたLeopardの新機能のうち一番派手で目立ったっていたのはやはりTimeMachineだとおもう。一見地味なバックアップという作業をするツールをここまで素晴らしい見せ方でインプリメンテーションするのは、さすがあっぱれ、もとい、さすがApple。中には機能は大したことがないくせに見せ方だけは上手だと言うシニカルな評価をする人もあるようだが、いかにユーザーインターフェースが優れているかで使い勝手は大きく変わるのである。人によっては変わらない場合もあるのかも知れないが、ぼくにとってはそれはものすごく大切なことだと思う。それを大切にするのがMacintoshというプラットフォームであって欲しいと思う。
基調講演をしていたジョブズは心なしか痩せて歳を取ったように見えた。これまでのExpoやWWDCの基調講演に比べて明らかにスタイルが違うと思えるほど他のエクゼクティブがプレゼンの多くの部分を担当したこともあって、何かジョブズが少し元気がないのではないかと心配になった。去年の大きな病気の時にも思ったことだが、今Appleジョブズを失ったら、かなり厳しいと思う。しかし、少し心配とは言ってもジョブズのテンションは相変わらず高く、声も針があるし、まだまだ「最高のコンピュータを作る」ことに情熱を持っていることが強く伝わって来る。そう、バックアップツール一つとってもまだまだ出来ること、イノベーションすることは沢山あるのだ。
先日、あたかもPCでこれ以上出来ることは見つけられない、一番面白い時期は過ぎてしまったとばかり、半ば引退して慈善事業へ移ったゲイツとの対比は鮮烈なものがある。