ブログの女王は伊達ではない件について

世間はゴールデンウィークらしいが、締切の迫っている原稿を抱えてMacBookProに向かっているという情けない状況なのだが。
そんななか、今日昼間に意味も無くテレビをつけたら、爆笑問題を中心に若手と言われる政治家やらタレントやらが討論もどきのことをしているバラエティー番組を流していた。で、特に目立つ訳でもなく何となく飾りのように真鍋かをりが出ていたのだが、司会をしている人が真鍋かをりにいきなり話を振った。それまでも半分ギャグのようなトーンで民主党が情けないというような話題を中心に話は進んでいて、「若手」政治家たちはいつものように大声で自説を開陳していたようだった。一瞬静かになった時にすかさず真鍋かをりが言い放った一言にちょっとびっくりした。良くは覚えていないが、「わたし政治家の方とテレビに出るの嫌なんですよね、だって話の論点が整理されてないところでみんな勝手に大声でしゃべって他人の話ちっとも聞かないんです。」みたいなことをいきなり言ったのだ。当然と言えば当然だが、番組はその発言を無視するようにスルーしてそのまま進んでいってしまって、ぼくもその後どうなるかを見届けることも無くテレビを消して仕事に戻ったのだけれど、真鍋さんの発言はとても印象的だった。
特に田原総一朗系のサンデーブロジェクトや朝まで生テレビのような番組で特に顕著なことだが、政治家たちがテレビで自由に討論を始めた時のマナーの悪さは前から気になっていたし、大体頭の悪さ丸出しにして声だけ大きけりゃ良いというような代議士が多いのは実に残念なことだ(だから意味も無くスポーツ選手などが国会議員に選ばれたりするのだよな、この国は)。そんな中、国会議員を何人も前にして小娘の分際であそこまで言ってのける度胸は天晴だし、聞いていて実に気持ちがよかった。国会議員も選挙やら日頃の地元での活動を通して多くの人から支持されているという自信を持っているのだろうが、blogを書いてコメントやトラックバックを日常的に受け、しかもその量たるやもの凄い「ブログの女王」が持つ多くの人から支持を受けている実感というのは国会議員の比ではないのかも知れないというようなことをふと思った。

それにしても、日頃あまりテレビを見ないので、真鍋かをりという人がテレビでどういう位置づけなのか良く知らないが、最近バラエティー番組で比較的良く見かける気がする。もちろん、彼女のblogが女性タレントのblogとしては断トツのページビューとトラックバックを集めていることは知っているし、白状すればSafariRSSフィードを登録して楽しみに読んでもいるのだが、にしてもweb上での彼女の存在感に対して、バラエティー番組でのとりあえずかわいい女の子を一人置いておきました的な扱いというのはどうよ、と思った。ま、NHKサイエンスゼロみたいに優等生やられてもちょっと違うかなとも思うのだが。

いずれにせよ、おじさんはすっかりファンになりそうなのだった。いや、マジで。