ページダウン

ぼくは、パソコンは主にMacを使っていて、他のOSのユーザーインターフェースの細かいガイドラインは馴染みがないので良く分からないが、ここ数ヶ月気になっていることがある。つまらないことだが、ある時ブラウザのSafariのページダウンがスペースバーを押しても出来ることに気がついた。FireFoxも同じだから、結構そういうアプリケーションは多いのかもしれない。縦にスクロールして見なければいけない時に、スクロールバーをポインターでちまちまクリックするのは結構ストレスがたまるので、スペースバーを押すとページダウンしてくれるのはなかなか良い。スクロールと言うか、ページダウンをするのにスペースバーというのも意味が分からないが、これに気づいた時には多分unixのmoreやlessといったコマンドからの類推なんじゃなかろうかと思った。Safariにこの機能をつけた(と言うかスペースバーにこの機能を割り当てた)人が何を考えたのかは分からないけれど、ぼくは多分そうなんじゃなかろうかと思って、違和感なく便利に使っている。なのだが、ついつい慣れてしまうと無意識にページダウンはスペースバーを使うような癖がついてしまった。で、ブラウザを使っていてスペースバーを押すのだが、そのページに入力ボックスがあったりすると、当たり前だがそこにスペースが入力されて、ページダウンは行われない。習慣というのは恐ろしいものでエディターやワープロで長文を開いてページダウンしようと思った時にも無意識にスペースバーを押してしまう。そんなときは往々にしてカーソルが文章の一番最初にあったりして、ページダウンどころか表示は文頭に戻り、意味もなくそこにスペースが入力されていて、うんざりした気分になる。この前など、iTunesのライブラリのリスト画面で無意識にページダウンしようとしてスペースバーを押して、いきなり曲が流れ始めたのには驚いた。iTunesの場合はスペースバーが演奏開始にアサインされていたのだった。
どうもこういったユーザーインターフェースにおける「暗黙の了解」みたいなものって、上手に作るのは難しいものだなと思う。