天然水?

東京も梅雨明けということで、さすがに暑い。言ってみてどうなるというものではないが、少々閉口する。暑いとビールの広告などが目に入り、気になる季節である。
ところで最近、ビールやら発泡酒やら天然水仕込みとかいうのが流行っているようなのだが、性格がねじ曲がっているぼくは美味しそうだなと思った3秒後くらいに、天然水じゃない水って何?と思ってしまう。いや、確かに山の湧き水はおいしいと思います。ぼくも長野県某所にお気に入りの湧水があります。古来、お酒は水が命だって言われているのも分かります。だから言いたいことは分かるんですけど、やっぱり世の中の天然物指向というか、天然物崇拝というか、天然なら何でも良いというのはいかがなものかと。
東京の水道だって多摩川やら荒川やらの水を原料にしているんだから天然水ってことになるような気がするけど、そういう意味じゃないんだよね? それともなに、水素を燃やして作った水が合成水ってこのなんだろうか。
富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、融けて流れりゃ皆同じ水な訳で....。
いや、別に、どうでも良いんですけど。多分、醸造的には水の硬度とか、変な臭いがついてないとか、大切なのは分かるんですけどね。ぼくはきちんとおいしいビール冷やしといてくれれば、天然水仕込みじゃなくても十分幸せです。