国政

安倍首相が辞意をあらわした。入院したこともあって数日経ってもうすっかり存在感が失われてまるで亡くなったかのような印象である。ぼくがここで言うまでもなくやめ時としては最悪で、どうしようもない。多くの問題があって辞めても仕方がない状態が続いていたのは間違いないし、健康問題もあったのだろうが、どんな説明を聞いても納得できない。まあ関係ないと言えば関係ないが、腑に落ちないままというのはやはりいいものではない。政治的な立場としての選択はそれぞれあるけれど、それとは別に首相になる人は、やはり明るく分かりやすいと言うことも大切だと思う。
ところで、まあどうでも良いことだが、安倍首相が辞めると言ったあと、テレビは各党の党首のコメントをとっていたけれど、その中で一番引っかかったのは社民党福島瑞穂。別にリクエストされたわけでもないのに安倍内閣のことを「ぼくちゃんの投げ出し内閣」と評してはしゃいでいるように見えた。マスコミは時として時の内閣を「○○内閣」というように名付けたりするし、それがはまっていることもないわけではないが、政党の党首が公式にコメントを求められた時にこういったことを言うのはいかにも大人げないように感じる。こういう習慣は止めた方が良いと思う。
ともあれ、自民党民主党も、きちんと将来を示して明るく分かりやすい人物を代表に選ぶことに努めて欲しい。
個人的にはリベラルな民主党に頑張って欲しいが党首が小沢と言うのはいただけない。仮に近い将来解散総選挙があって、民主党衆院過半数をとることになったとしたとき、首相には誰が指名されることになるのだろう。小沢氏に近い人は健康問題もあるから小沢氏本人が首相の座につく可能性は低いのではないかといったりしているようだが、もしそうなら誰をたてるのだろうか。次の選挙まではあくまで小沢氏をたてると言うのだろうか。小沢氏の民主党は何かそのあたりが不明確な印象を与えているように思う。早めにそのあたりも含めて明確なビジョンを示して欲しいと思う。