ことえり辞書

MacOSXにはアドレスブックが付属している。iSync経由で他のアプリケーション、例えばPalmDesktopとかEntourageなどとの情報の共有が出来るし、Mail.appから呼び出せたり、色々便利なところもある。MacOSXのAddress Bookのもう一つ大きな特徴はデータがOSに統合されていて他のアプリケーションからでも使えるようになっているということにあるのではないかと思うのだが、今ひとつその恩恵にあずかることは少ない。
ところで、日本語版のアドレスブックには名前に振り仮名をふることが出来るようになっている。以前からずっと思っていたのだが、このデータをそのまま「ことえり」のようなFEPの辞書にインポート出来たら便利なんじゃないだろうか。名前、特にファーストネームは結構漢字変換の難しいものがある。無限に人名をFEPに登録するのはOSを作ってるメーカーのすることじゃないし、でも必要としているのはその人の知人友人が圧倒的に多いような気がする。とすれば必要な名前の読み仮名はそれぞれのアドレスブックの中にあるんじゃないだろうか。少なくともそれがFEPの辞書にも使えるとなれば、アドレスブックの読み仮名欄に読みを入力しようという気持ちにもなろうというものだ。ぼくの場合はPalmだの携帯電話だのから色んなデータがアドレスブックに流れ込んでいて、その中には結構以前に入力した読み仮名が登録されていたりする。

今日、ふとExport for Webmailというアプリケーションに目がとまった。
http://storklab.cyber-ninja.jp/lab/products/exportforwebmail/help/images/logo.png
これはアドレスブックのデータをWebmail用にタブ区切りのファイルに出力してくれるもので、同様の機能を持つものにAddressbook Exporterというものもあることが分かった。
http://gwenhiver.net/gfx/applications/addressbookexporter.jpg
試しにこれらでデータを書き出すと、読み仮名もちゃんと出力される。姓と名との読み仮名と漢字表記を取り出して、

たかし,高葦,人名

というような形式でカンマ区切りファイルを作り、ことえりのユーザ辞書に読み込むと無事自分のアドレスブックの中の人名が辞書に一発で登録出来た。これはなかなか便利。Appleアメリカの会社だから、日本語に特有の機能の充実は難しいのだと思うけれども、この種の機能はAppleが純正で作ってくれると良いのだが。
あ、多分AppleScriptか何かで自動処理するプログラムも書けるんじゃないかとは思います、出来る人には....。