MacBook Pro & Keynote 3

TaKo2006-01-17

もう数日経ってそろそろピンぼけな感じだが、Mac World Expo 2006で新しいIntel insideなMacが発表された。Appleにはコンピュータだけではなく広くイノベーティブな製品やサービスを期待しているので、新製品が新しいMaciLife、iWorksのアップデートというのは少し残念な気もしたが、個人的にはMacユーザなので、これはこれで満足。JobsがMacworldなんだからMacの話をするよって言ってたのは、もっともなことかも知れない。ポイントを絞って話して十分おつりがくるくらいの基調講演だったと思う。

ぼくはPowerBook G4を使っている。現在のものは3台目、G4 1.25GHzのPowerBookである。だいたい2年から3年おきに買い替えているので、現在のものもそろそろ買い替え時かと思っていたところだったのだが、昨年末に新しいPowerBook G4が出たのでこのExpoでPowerBookが出るとは思っていなかったし、2月発売というのには正直びっくり半分、感心半分。スタッフはかなり頑張ったのだと思う。

で、MacBook Proと名前の変わった新しいノートだけれど、スピードがPowerBook G4の4倍になったと言う。確かにぼくの使っているPowerBook G4は2年半前のものだけれど1.25GHz、昨年末に出たものが1.67GHz。おおよそ30%しか速くなっていない。ムーアの法則で行けば2年半経っているのだから2倍以上速くなっていてくれても良さそうなものなのだから、この停滞ぶりはかなり深刻だったのだと思う。そうしてみるとIntelに乗り換えたAppleはかなりぎりぎりの選択をしたのだろうと思われる。このPowerPCの停滞した進歩の分が2倍、プロセッサーデュアルコアになった分で2倍と考えれば、MacBook Proのスピードが現行のPowerBookの4倍というのも頷ける。PowerPC用のアプリケーションはRosettaを介してでないと動かせないわけだけれど、それでも現行のPowerBookと近いパフォーマンスが出ても不思議じゃないかなと思わせる。それならネイティブアプリケーションが速くなった分だけでも十分買い替えの動機になるというわけで、ぼくはMacBookPro購入予定です。

細かいところでは、新たに赤外線リモコンが付属するという。ノートパソコンでFrontRowというのもあんまり意味がないと思うのだが、アップルのページをよく見てみるとKeynote3のコントロールにも使えると書いてある。ぼくは結構Keynoteを使うので、これは良いかも知れないと、ちょっと思った。Keynoteと言えば、新しいバージョンでアップデートされたKeynoteは、これまた細かい点だが個人的に嬉しい機能が加わった。これまでも、液晶プロジェクターなどの外部モニターにプレゼンを映しながらパソコンの画面にはノートや時計を表示する機能があった。込み入った発表を英語でしなきゃいけないような時にぼくのような凡人は重宝する機能なのだが、このノートや時計を使う画面はディスプレーが二つある状態でなければ使えなかった。言い換えれば、練習に使うことができなかったのだ。外部ディスプレーを繋げば良いけれど、練習のために繋ぐのは面倒だし、例えばプレゼン会場までの電車や飛行機の中でちょっと練習したり、時間の配分を考えたりするのに使えたら便利なのに、それは出来なかったのだ。同じような機能はPowerPointにもあるのだが、やっぱりこれもモニターが2枚ないと使えない。KeynoteはもともとJobs用に作られたソフトだって言うから、そんなカンニングペーパーや練習用の機能なんて必要なかったのだと思うけど、つけたからには我々凡人がどうやって使うか少しは考えてみたらどうなんだろうと思っていた。いつだったか銀座のアップルストアのシアターでKeynoteの使い方をプレゼンしてたので、終わったあとこの機能って練習用には使えないんですよね? それって不便だと思いません? とジーニアスのお兄さんに話したら、開発のものに伝えときますって言ってくれたけど、多分他にも結構フィードバックがあったんじゃないだろうかと思う。
何れにせよ、MacBookProとKeynote3は今からちょっと楽しみだ。