Snow Leopard

MacOSX 10.6 Snow Leopardが発売になった。早速購入してインストールしてみた。メインに使っているのはCore2DuoのMacBookProだが確かに全体はっきり分かるくらい動作が速くなっている。互換性もおおむね良好だし、満足している。特にSafari4Javascriptの処理がとても速くなっていて、こうなるといわゆるwebアプリのようなものもかなり実用的になってくるんじゃないかと思う。AppleとしてはiPhoneも含めてこのあたりは総合的に考えているのだろうから、実に真っ当な進歩だと思う。
OSにバンドルされている種々のアプリケーションがのきなみブラッシュアップされてとても速くなっていて、アクティビティモニタで見るとどれも64 bitのアプリケーションになっているのが分かる。速くなったのは主に64 bit化の影響なのか、はたまたGrand Central Dispatchのお陰なのか、あるいはOpenCLが凄いのか。ともかく新しい技術を使うと実際これだけパフォーマンスが良くなるということをAppleが率先して見せるということの意味は大きいと思う。こうなると、サードパーティーのアプリケーションでも64 bit化したものが出れば買おうかと思うし、開発者もそうしようかと思うに違いない。ややもすれば、一般のユーザには64 bitなんてほとんど意味がないというような意見も聞くけれど、同じようなことはプロセッサが16 bitから32 bitになった時にも散々言われたことだ。その頃はフルカラーの写真やら動画やらを普通の人がパソコンで扱うなんて想像もできなかったのだから仕方がないけれど、64 bitのプロセッサを使うのが当たり前になってきているのにOSやらアプリケーションに壁があるのはやっぱりナンセンスなんだと思う。
ところで、Apple純正のアプリケーションがのきなみ64 bit化されている中で、iTunesとDVDプレーヤーだけが32 bitのままなのがちょっと不思議な感じがする。来週にはiPodや音楽の関係のイベントをAppleが開くことがアナウンスされているわけで、恐らくiTunesはversion 9が発表されると思われる。とすればほぼ確実に64 bit化されたものが出てくるに違いない。さてそれでDVDプレーヤーだが、これが32 bitのアプリのまま残されたのはどういう意味があるんだろう。しばらく前に噂が流れていたようにBlu-rayディスクでもサポートするんだろうか。それともHDの映画はiTunesStoreでということでAppleとしてはBlu-rayは華麗にスルーし、ついでにDVDプレーヤーもゆっくりフェードアウトして行くのだろうか。何れにせよ9日のイベントが楽しみだ。